
「やらずに後悔よりやって後悔するほうがいい。」っていうけど本当かな?
何かに迷った時に、この言葉を考える人は多いのではと思います。
よく言われる言葉ですが、昔から違和感を感じていました。
なので、自分が何に違和感を感じているのかを整理しました。
1.「やらずに後悔よりやって後悔するほうがいい。」の違和感
この言葉自体はよい言葉だと思います。
やったほうがいいんだけど、できなかったことをするときに勇気をくれます。
しかし、私がどうしても、違和感を感じてしまうのはこの言葉を何にでも使えてしまうところにあります。
例えば、タバコや借金、もっと極端に言えば、犯罪にもつかえてしまいますよね。
では、何がおかしいのでしょうか。

2.そもそも「後悔しない。」が一番いい
これが、「やらずに後悔よりやって後悔のほうがいい」の一番の落とし穴です。
つまり、「やっても後悔しない」「やらずに後悔しない」を忘れていることです。
例えば、タバコだとやったら後悔する可能性が大きいですが、そもそもやらないと大きな後悔はしないですよね。
行動を迷ったら、次のように4つのパターンをしっかり考えたほうが良いと思います。
- 1.「やっても後悔しない」
- 2.「やらずに後悔しない」
- 3.「やって後悔する」
- 4.「やらずに後悔する」
2つの例でみていきましょう。
例1:「タバコを吸い始める」

「やっても後悔しない」パターン
- タバコをすっていても、健康が維持されている。
- 喫煙所でのコミュニケーションで円滑に楽しく仕事ができる。
- 中毒にならず、吸えない状態でもイライラしない。
「やらずに後悔しない」パターン
- 喫煙所に行かなくても、しっかりとコミュニケーションがとれる。
- 健康が喫煙により、阻害されない。
「やって後悔する」パターン
- タバコにより、健康が阻害され、病気になる。【重要】
- 病気になり、医療費が多額になる、仕事ができなくなる。【重要】
- 外見が悪くなり、人が遠ざかる。【重要】
「やらずに後悔する」パターン
- 喫煙所でのコミュニケーションがなく、仕事が円滑にいかない、楽しくない。
このパターンでは「やって後悔」の後悔がとても大きすぎると思います。
また、「やらずに後悔」はタバコ吸う以外でも解決できる問題ですよね。
こういったパターンでは、行動を起こさないほうがよさそうです。
例2:「ブログを始める」

「やっても後悔しない」パターン
- ブログが成功し、副収入になり、生活が豊かになる。【重要】
- ブログを通じて、文章を書くスキルが身に付き、仕事でも活かせる。【重要】
「やらずに後悔しない」パターン
- 仕事で出世する、家庭を円満で、生活が豊かになる。
- スキルアップを欠かさず行い、スキルのある人間になる。
「やって後悔する」パターン
- ブログが炎上し、身バレする。
- 会社にばれる。
- 時間が浪費されてしまう。【重要】
「やらずに後悔する」パターン
- 他人がやっているブログを見て、羨ましく思う。
- 会社を辞めたくなったときに、ブログで成功していればと思う。
このパターンでは、正直やっても、やらなくても後悔は小さいです。
時間が浪費されるのが、一番のリスクですが、スキルアップには時間をかけないといけないことは、ブログでなくても同じことです。
ブログを通してしっかりとスキルを高めていけば、マイナスにはならないことがわかります。
逆に言えば、だらだらと書くことだけは、してはいけないということです。
3.どうせ同じくらい「後悔するなら、やらずに後悔よりやって後悔のほうがいい。」がいい3つの理由。

1.人は自分の過去の行動を美化しようとする傾向にあります。
よって「やった後悔」は美化がしやすく、後悔として残りにくいです。
2.「やった後悔」は、その瞬間から過去の出来事ですが、
「やらなかった後悔」は、やって成功した仮想の現在とやらなかった現在を比較して後悔することが多いので、いつまでも後悔してしまいます。
3.そもそも「やれること」より「やれないこと」のほうが多いので、ひとつでもやってしまったほうがいい。
時間は有限なので、「やれること」は限られています。
できることはやってしまいましょう。
「やらない後悔」はいつでもどんな行動でもできます。
また、「あの時やっていればなぁ」の多くは今からでもできることです。
4.まとめ
「やらずに後悔よりやって後悔するほうがいい。」について、考えてみました。
最速で行動を起こすにはいい言葉だと思いますが、しっかりとリスクも考えながら行動したほうがいいと思っています。
リスクを考えることで、最低限するべきことや、失敗の定義を考えることができます。
例1では、健康を損ない、病気なることが失敗
例2では、何もスキルが身に付かず、時間だけ浪費すること
失敗の条件ということがわかりました。
今度は、リスク管理についての記事も書いてみようかなと思います。
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