こんばんは、やまだです。
今日は、一般に年金とよばれる「老齢年金」についてまとめていきます。
老後リスクの最も大きいものも一つが「お金」になります。
長生きできることは素晴らしいと思いますが、「長生きリスク」と呼ばれるのは悲しいことです。
年老いてから困らないように、若いうちからしっかり対策しておきましょう。
手始めに、老後に「いつから」「いくら」もらえるのかを知っておきましょう。
「遺族年金」「障害年金」については過去の記事を参照ください。
1.「老齢年金」とは
「老齢年金」には、2つの種類があります。
国民年金に加入している方は、老齢基礎年金
厚生年金に加入している方は、老齢厚生年金
厚生年金に加入している方は、国民年金にも加入しているので、両方をもらえることになります。
1.老齢基礎年金
老齢基礎年金は、保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が10年以上ある場合に、65歳から受け取ることができます。
また、20歳から60歳になるまでの40年間の全期間保険料を納めた方は、65歳から満額の老齢基礎年金を受給できます。保険料を全額免除された期間の年金額は2分の1(平成21年3月分までは3分の1)となりますが、保険料の未納期間は年金額の計算の対象期間になりません。
(日本年金機構:https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html)

老齢年金の受給には、納付期間(免除期間を含む)が10年以上必要になります。
2.老齢厚生年金
厚生年金の被保険者期間があって、老齢基礎年金を受けるのに必要な受給資格期間を満たした方が65歳になったときに、老齢基礎年金に上乗せして老齢厚生年金を受給できます。ただし、当分の間は、60歳以上で下記の条件により受給資格を満たしている方は、65歳になるまで特別支給の老齢厚生年金を受給できます。
- 老齢基礎年金を受けるのに必要な資格期間を満たしていること
- 厚生年金の被保険者期間が1年以上あること
(日本年金機構:https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html)
特別支給の老齢厚生年金は、60歳から支給されていたものが、制度が変わって、65歳から支給となったときに、段階的に支給年度を繰り上げていくためのものです。
男性の場合、昭和36年4月1日以前に生まれたこと。
女性の場合、昭和41年4月1日以前に生まれたこと。
2.「いつから」「いくら」もらえるの?
それでは、ポイントとなる「いつから」「いくら」もらえるのかを確認していきましょう。
1.老齢基礎年金
1.老齢基礎年金は「いつから」もらえる?
原則として65歳から受給できます。
ただし、60歳から減額された年金の繰上げ受給や、66歳から70歳までの希望する年齢から増額された年金の繰下げ受給を請求できます。
2.老齢基礎年金は「いくら」もらえる?
「老齢基礎年金」は、最大で年額781,100円支給されます。
これは40年間加入していた場合の金額となります。
間に免除月や納付月が40年未満となる場合は、以下のように計算されます。

例えば、24歳まで大学院に通っていて、その期間は全額免除されていたやまだは・・・
納付期間は、35年間(25歳~59歳まで)
全額免除期間は、48か月
78,700円×(35×12+48×4/8)/(40×12)=72,3072…
だいたい年額で72万程度もらえるようになります。
2.老齢厚生年金
1.老齢厚生年金は「いつから」もらえる?
「老齢基礎年金」と同様、原則は65歳からです。
繰り上げ、繰り下げすることができます。
2.老齢厚生年金は「いくら」もらえる?
「老齢厚生年金」は以下の式で計算されます。
年金額=定額部分+報酬比例部分+加給年金額
1.定額部分
1,630円×生年月日に応じた率×被保険者期間の月数
2.報酬比例部分

3.加給年金額
老齢厚生年金の加入期間が20年以上ある人で、その人によって生計が維持されている配偶者や子がいる場合は、以下の表のように加算されます。


非常に複雑で計算なんてできないよ!
下の表をみてざっくりと自分の受給額を把握しよう

※横軸は標準報酬月額です。
3.「ねんきんネット」で試算してみよう
日本年金機構が運営している「ねんきんネット」では、簡単に現在の納付状況や、将来もらえる年金の試算をすることができます。
登録が必要なため登録して使ってみましょう。
近いうちに登録方法や使用方法については記事にまとめようと思います。
4.まとめ
今回は「老齢年金」についてまとめました。
「老齢年金」は「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の2種類があります。
両方とも原則は65歳からもらえて、
「老齢基礎年金」は満額で年額78万程度もらえます。
「老齢厚生年金」は収入により変化します。(表を参照してみてね)
また、詳細は、「ねんきんネット」に登録して確認するようにしましょう。
これらを踏まえたうえで、将来老後にどのくらい不足するのか、それから対策を考えるようにしましょう。
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